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くらしのこと

夏の終わりに思い出す風景

2022.09.30 くらしのことくらしの芽diary

おはようございます。le petit bourgeon (ル プティ ブルジョン) の店主ちはやです。
秋が近づいてきて、夏の終わりになると思い出す風景があります。こんな夏だったなーと。

函館大沼プリンスホテルの部屋から見える景色です。
こちらは、大浴場の外風呂からも眺められる景色で、大浴場から見える風景は 吸い込まれるような深い緑色の森が目の前にとても美しく広がっているんです。ちょっとしんみりとした話なので、ご興味のある方は続きをどうぞ。

このホテルには、ちょうど2年前の夏に訪れました。
時期はコロナ禍1年目、皆が旅行なんてできないという雰囲気の夏休みでした。同じ年の3月に義父が急逝したばかりで、一人で暮らす義理の祖母が、長く闘病していたものの 残された日々が短いと分かった夏でした。

義理の祖母の最後の願いは、孫やひ孫に会いたいということ。
正直、叶えてあげたい気持ちは強くても、その時はコロナという目に見えない恐ろしいウィルスの中、東京から函館まで 娘も一緒に移動して会いにいくことに積極的にはなれませんでした。

おじいちゃんを亡くしたばかりの小2の娘が、アトピーの症状が出てきたのもその少し前でしたし、旅行に行けば、ひいおばあちゃんの残された日々について娘は知ることになるだろう状況。
何度も悩みましたが、最終的には行く決断をしました。

実際に、話の流れでひいおばあちゃんの残された日々が短いと娘が知ることになり、その直後に森の景色が見える大浴場に二人で行きました。泊り客もあまりいないホテルの大浴場は、二人の貸切状態。

景色を眺めながら、残された時間が分かってしまったことについて、娘と話し合いました。
大人の私でも、そこにどういう意味があるのかを 言葉で表す方法など知りません。一生懸命私なりの気持ちを娘に話し、そして娘もまた、それについての気持ちを頑張って私に話してくれました。

最期の時にまで、希望が叶えてあげられないかもしれない やるせない状況。
今では、会いに行く決断ができて良かったと思います。驚いたことに、泊まった部屋の番号が義父の命日と同じ数字でした。連れて行ってくれたのかな。

義理の祖母が大切なネックレスを私にと渡してくれました。そして、懐石料理を教える先生もしていた祖母が書き溜めていたレシピをいくつか選んでくれました。受け取った時は少し戸惑いましたが、今では受け継いでくれたことを嬉しく思います。2年経ってようやく、夏の終わりに思い出す風景としてdiaryに綴ることができました。

明日から10月ですね。美しい紅葉や美味しい実りをたくさん楽しめますように。
11月頭にイベント出店がありますので、追ってお知らせいたします。楽しいラインナップを考え中です!

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