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くらしのこと

新漆での金継ぎ

2022.03.16 くらしのことくらしの芽diary

おはようございます。北欧ヴィンテージ食器のお店 le petit bourgeon (ル プティ ブルジョン)の店主 ちはやです。東京ではコートを薄手に変えるほど気温も上がり、すっかり春めいてきています。

今日は金継ぎのことを綴りたいと思います。
器を大切にしていると、あっと、思わぬ瞬間に割れたりします。形あるものはいつかは、、、なんて言われますが、思い出深いものに限ってということも多かったり。買付けた器の北欧から日本への郵送は、今では郵送時に破損することはあまりなくなりましたが、それでも運が悪いとどうしても壊れてしまうことがあります。それらを、いつかどうにかと思っていて出会ったのが【 金継ぎ 】です。

数年前に”本漆”を使う金継ぎを習い、器が修復できる喜びを実感しました。その時のことをdiaryには記していませんでしたが、インスタグラムで投稿しています。→【chiha_petit】

本漆での修復は自然素材を使うので、修復箇所に口が当たっても安心だと言われています。修復箇所の乾燥に一ヶ月ほどかかりますが、習った時はまだ自分の子供が小さいということもあって本漆での金継ぎを習いました。
その時直して今でも楽しめている器が上の写真です。

そして、本漆での金継ぎの時間が取れないまま直せていない器コレクションがさらにありました。

破片の写真を見ると今でもドキッとしますが、そんな時、お友達が金継ぎの先生だということが分かりました。→ しまがめ舎さん
そして以前習ったものとは違う、” 新漆 ” を使ったものだということでした。こちらの方法のいいところは、修復箇所の乾燥が本漆を使ったものよりも格段に短いことです。器の割れ方によっては、修復箇所に直接口をつけ無いことの方が多いので、仕上がりまで期間の短い新漆の金継ぎは ハードルがぐっと下がります。 

数回に分けてたくさんの器を直すことができました。

先生に教えてもらいながら、細かい線に集中する心地よさ。おしゃべりも挟みつつ、楽しい製作時間でした。
最後に撒いた金粉などが定着して完成。金継ぎした箇所が新しいアクセントになることも面白い部分です。食卓に上がると喜びも倍増。

しまがめ舎さんは器の作家さんなので、焼成温度について話してくれたり、器を指で弾く音で「これ割れやすい形だね」と強度について教えてくれたり、発見がたくさんありました。

これからも器に助けられながら、楽しみながら、家での食事時間を満喫したいと思います。

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